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コラム

もう勘弁して!作りたくない

2019.12.18

やはり強靭!エイ革

最近はエイ皮の商品が人気で、よく工房に発注するのですが、

どうも大変みたいなんです。

エイ革はリン酸カルシウムといって、人間の歯の部分と同じ成分。
これが、一面に敷き詰められたようなもの、ビーズのようなと、
イメージ表現で商品説明に記載しています。

硬いんです、私も線引きカットをしましたが、
これはこれは硬い!

切れないことはないんですが、まずカッターでは切れないし、
通常使う皮切り包丁では全く歯が立ちません。

専用の皮切りハサミで裁断しましたが、なかなか大変でした。

その後、グラインダーで磨けば綺麗になりますが、
当社はここで特殊な磨きをかけていきます。

この磨きがとっても大変で集中しないといけないので疲れるということでした。

小さい小物類だと余計に大変だと言っていました。
がんばれ!職人

よっぽどクロコダイルの方がましだと言います。
でも、クロコダイルレザーもホーンバックは硬くて大変なんですよ~。
『 クロコダイルの方がましなら、カットの価格あげるなよー! 』

以前、今年の10月頃にできあがったカードケースやコインケースが
ありますが、相当数を作りました。

その時、『もうだめ腱鞘炎になる~。』

『マサのたのみじゃなかったら、絶対断っている。もう勘弁して!』って

弱音を吐いていました。

そんなに、『大変だとは知らずに悪かったな~、じゃ次はエイ革のバッグお願いするよ~。』
って言ったら、あんた鬼!みたいな顔してました。

それだけエイ革は大変みたいですね。でも、頑張って作らないと!

ハンドメイドは作り手の“思い”が込められている

結局のところ、クラフト財布はミシン機械を使ったりもしますが、
厚みを調整したり、磨いたり、コバを塗装したり、と

ほとんどがハンドメイドなんです。

そこそこ量産するので、はじめのレザーをカットするのに金型プレスを使ってカットしたり、革漉機で革を削ったり、コバを研磨マシーンで磨いたり、ミシン機で縫い付けたりと、機械は使いますが、
すべて手作業でマシーンを使うということになります。

それだけに『革物』は作り手の“思い”が込められていると思います。

マッドモンキーはさらに上をいく、その“思い”プラス、“進化した形”を
体現していきたいと思っています。

昔は作ってもらうのに苦労した

革産業はタイの一大事業の一つになっているので、
バッグ、財布や他の革製品はいろんなマーケットで売っています。

製造を請け負う問屋も多くあるのですが、まだマッドモンキーを立ち上げた頃は、
いろんな問屋をめぐってずいぶん苦労しました。

もし、こんなエイ革のめんどくさい発注をすれば、
作れないと断られたことでしょう。

まだ当時は私達のことなど、誰も知らないし、景気も良かったので
軽くあしらわれる事もしばしば。

あの当時は日本のちょっと名の知れたブランドなどがタイで作っていましたが、
今はどうなっているんでしょうかねー。

私がその時、タイ一番のクオリティと思っていた問屋、工房がありましたが、
もう、よそに権利を売りに出したという噂を聞きました。
そこは、製作のクオリティが高かったのでいろんなブランドがオーダーにきて、
順番待ち状態だったんですね。

私らなんか、無名の無名なので、誰?マッドモンキーって、どこから?
みたいな感じだったので、

オーダーして半年待ち、もうやがて一年とかザラでしたね。
何度、催促の電話をしたかわかりません。
また、今度たずねてみましょうかね。

タイ人は基本的に怠け者なので、だいたい『もう少しだよ!』って言いながら、
本当は今から作り始めるなんてのザラなんですね。

だから、と~っても首を長~くして待ってないといけないんですね。

最近はマッドモンキー直の工房なのでそんなことはないですよ。
あれから、いろんなマーケット、問屋、工房を回り良い職人に出会いました。

今まで私が出会った中で、一番だと思う職人と他集団です。

プロフェッショナルはやるならとことんまで

エイ、スティングレイ革の商品ですが、
時間がかかって出来上がってきましたが、いい物が出来上がってきましたよー。

ちょっと、余計につくらせたので申し訳なかったのですが、
仕上がりは完璧でした。

コバの磨き、塗り、編み込みも問題ありません。

私達の専属の職人は、よく愚痴るんですが、
最後は妥協のない、間違いのないものを作ってきます。

ここタイでも指折りの革職人ですし、先生でもあります。

集中させたらあっという間に仕上げます。
集中力がすごい。職人というのはそういうところがあるんですね。

さすがは職人の気質ですね。

プロフェッショナルはやるなら、とことんまでやるんです!

新たな作業にとりかかるのに時間がかかるんですが、
やり始めたら一気にいく。

見たいな感じです。そして、頑固でこだわりがある。

私もどちらかというと職人気質なのでよく分かりますし、理解できます。

ただ、たまにこっちの方がいいと言って我をおし通してくるんですね。

それ、違う。アウト!っていいます。

もう作る前に相談しなさいよー。ってね!