
牛や豚などに等級があるのと同じように、ヘビ革にも等級があります。
特に多く製品化されるパイソンレザーには厳格な等級があり、なめされたヘビ革によって相当な違いがあります。
ここではパイソンレザーの等級についてお伝えしていきます。
パイソンレザーの革を仕入れる時や製品化された商品を購入されるうえで役に立つ情報です。
それでは見ていきましょう。
パイソンレザーには4つのグレードがある

パイソンレザーにはグレードA級(特選/最高級)、グレードB級(上級)、グレードC級(中級)、リジェクト(等外品)と4つのグレードがあります。
それでは、それぞれを見ていきましょう。
グレードA級(特選/最高級)

最高品質の皮革素材として、ハイブランド製品やオーダーメイド品に使われる特別な等級です。
その価値は、模様の美しさ、革の状態、サイズ、鞣し加工の精度によって決まりますが、
属に言う、ダイヤモンド型の菱形の模様が均一で、左右対称であり、センターカットで軸がまっすぐであるということが条件になります。
あたりまえですが、傷・穴・汚れ・虫食いなどが「ほぼゼロ」で、革の幅・長さともに大判で、裁断面積が広いことが条件になります。
これは革を伸ばしてサイズを広げて販売する業者もいますので、革ヨレなどもよく見ておく必要があります。
A級品はしなやかで自然なハリと弾力があります。
また、最後に塗装で仕上げた色ムラが無く、均一な状態で発色が良いものがA級品になります。
グレードB級(上級)
B級品は小さな傷や色むらが一部に見られるが全体は美しいものになります。
模様もA級まではいかなくても、ほぼ左右対称で美しく、均一なものになります。
A級同等の革自体のしなやかで自然なハリと弾力があります。
グレードC級(中級)
C級品は傷・シミ・穴・欠けが目立ち、模様が不均一な革になります。
そのため、そのような部分をカットして裂けながら製品を作る必要があります。
ただ、小物を作る場合は安く仕入れることができれば、コストカットにもなるでしょう。
リジェクト(等外品)

リジェクト(等外品)は傷・シミ・穴・汚れがあり、塗装で色ムラもある革です。
また、革のヨレが目立ちハリや弾力がなく、革の厚さも薄い感じがします。したがって革が丈夫ではないため、耐久性は極めて悪いでしょう。
このような革の購入は避けましょう。ただ、商品化しないサンプル品を作るには良いかもしれません。
パイソンレザーは加工によってグレードの差がある

パイソンレザーの加工には2種類の加工方法があります。
一つは、艶のあるグレージング加工、もう一つは艶なしのマット加工です。
グレージング加工(艶あり)は、多少のキズなどは分からなくなるため、なかなか素人目には革の良し悪しを見極めるのは難しいです。
ただし、マット加工(艶なし)はキズを隠せないため、革自体のグレードがよく分かります。
ある意味、マットの方がAやB級革を探しやすいでしょう。
グレードの見極め方

革自体の購入をする場合、よく画像を見てください。
ヨレヨレのパイソンレザーや色ムラがよく分かる、ヘビ革などが販売されていますが、sのような革はC級品やリジェクト品です。
購入前に傷、穴、色ムラ、ヨレ、などを問い合わせましょう。
信頼のおけるショップにて購入されるのが一番の良い革を選ぶ方法です。
マッドモンキーでは20年間築き上げてきた独自の調達ルートにて厳選したパイソンレザーのみを取り扱っています。私共は選別した最高級の革AAか、もしくはA級品を取り扱います。
マッドモンキーのレザーは丁寧に養殖した模様が安定して美しいパイソンレザーのみを取り扱っておりますので安心してご利用いただけます。
まとめ
ここではパイソンレザーのグレード(等級)をお伝えしました。
マッドモンキーは20年にわたってエキゾチックレザーに携わってきて、ヘビ革の最高級のA級品からリジェクト品まで、流通市場にて見てきました。
ハイブランドが扱うA級は確かに模様などが均一で美しいですが、B級でもそこまで変わらず、むしろランダム模様がワイルドでもあることがあります。
いずれにせよ、均一模様の美しさも多少ランダムの美しさも、個人の好みであると言えるでしょう。それぞれが野生の唯一無二の美しさなのです。
結論はA級かB級のパイソンレザーであれば問題ないでしょう。
C級以下を選ばなければ良いでしょう。