衣類のハトメ付けや薄い革のハトメ付けなどはハトメパンチを使えば簡単にだれでもできますね。
でも多少厚手の革、レザーとなるとハトメを付けるのも高度になってきます。
レザークラフトで厚めの2ミリや3ミリの財布やベルトを製作するなど今では当たり前に
なってきています。
しかし、ちょっと何度か試してみると、簡単にできるようになります。
ここではアルミ製の薄いハトメではなく、厚みのあるシルバー製のハトメパーツを財布に取り付ける方法をお教えします。
シルバー製のハトメを付けると革製品も格が上がりますよ~!
ハトメ取り付けのために準備する物
①ハンマー
②穴あけポンチ7ミリ幅
③菊割ポンチ8ミリ幅
④丸リング
⑤ハトメシルバー本体
⑥財布
⑦ペンチ2本
ポンチを打ち込む土台の確保
画像のように丸太などがあればいいですが、通常はないものです。
よって、硬い石などの土台の上に大き目の木材を置いて使ってもいいでしょう。
木材を置かずに硬い石の上に打ち込むとポンチが破損してしまいますので気を付けましょう。
シリコンゴムや硬めのゴム、弾力性のあるプラスチック材などいろいろ試しましたが、木材が一番あけやすいようです。
細長い木の角材や丸木を用意する
財布の折り目に穴を開ける場合には、細長い棒状の丸木や角材を当てて打ち込むと綺麗に穴をあけられます。
財布の構造上、外径と内径のサイズ差の形状から、財布の折り目部分は真っ平らに開かないため、多少曲げた状態で穴をあけなければなりません。
画像のように折り目が少し浮いていますね。
特に内側を張り合わせて作るエキゾチックレザーのクロコダイル財布やヘビ革財布などは、そのような仕様になっています。
したがって、角材や丸木を下敷きにしてポンチを打ち込んでください。
角材や丸木はホームセンターですぐ入手できますのでお求めください。
手順1、ハトメを付けたい部分に型を付ける
ハトメを付けたい所に押し当てて、型を付けてください。
財布の折り目部がメインになってくると思いますが、その場合しっかり中央に来るように
財布を閉じた状態で押し当てて型を付けます。
そして、その型に合ったサイズのポンチで穴を開けます。
画像のハトメだと直径7ミリの穴なので7ミリサイズのポンチで穴を開けます。
必ず財布の外側から穴を開ける
穴を開けるときは必ず外側から開けてください。内側から開けると、ズレが生じる場合があります。
開けるときのハンマーを使うコツとしては、はじめに軽く型を付けて叩き、その後は強めに叩いて結構です。
そうしないと、厚みのある革では簡単には開きません。一発で決めたほうが綺麗に開きます。
手順2、内側から菊割ポンチで打ち込む
穴が開いたら外側からハトメをしっかり差し込みます。次にアルミ製の座金(ざがね)をかぶせます。
この座金(ざがね)は裏と表があります。山になっている方が表です。
手順としては、ハトメを外側から差し込みしっかり入れ込みます。その後、内側から座金(ざがね)をセットします。
そして内側から菊割ポンチでゆっくり何度か叩いていきます。
1回で”どんっ”と強く叩かないでください。コツは一回で決めずに、何回かに分けて軽く叩いていくことです。
ゆっくり叩いていくと、ハトメの端が割れていきます。
少し割れたら、ハンマーの反対側の細い部分で直接割れたハトメ部を外側に開くようにゆっくり叩いてきます。
”どんっ”と強く叩いてしまうと、座金が変形してしまい、また見た目にも汚くなります。
外側の座金(ざがね)に食い込ませると完了です。
菊割ポンチはここでは直径8ミリ幅のものを用意しましたが、ハトメ穴が6、7ミリだと
少し大きめの8ミリの菊割ポンチで丁度いいでしょう。
3、ペンチを使ってリングを装着
最後にハトメだけではウォレットチェーンの先端のクリップは接続しにくいので、リングを付けます。
リングはペンチを2つを使います。ペンチ2つでリングの両端をつまみ、ひねって画像のように隙間を作り、リングをハトメに入れていきます。
入れたら今度は、またペンチ2つでリングの端を持ち逆にひねってリングを閉じます。
これでハトメとリングの装着完成です。
ドロップハンドルよりも実はこちらの方が、よりテクニックと経験が要求されますね。
リングは丸リング以外にも楕円形リングやD型リングなどがありますのでお好みを選ぶとよいでしょう。
また、シルバー製のハトメ本体は画像のハトメの脚のようにあらかじめ脚が割れていて
菊割ポンチで割る必要がないものもあるので、こちらを使えばより楽に付けられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
アルミ製のハトメパンチを使ったハトメではなく、ポンチで開けるとなると意外と経験がいるかもしれませんが、何度かやればすぐできるようになります。
ここでは、革財布にシルバー製のハトメとリングを付ける方法!をお伝えしました。
レザークラフトでぜひシルバー製の豪華なハトメパーツ付けにチャレンジしてみましょう!
>>ドロップハンドルの取り付け方法はコチラから