
ヘビ革で一番製品化されるパイソンレザーですが、実はパイソンレザーもいろいろ種類があります。
ここではパイソンンレザーの種類や特徴、またランキングについてお伝えします。
パイソンレザーでどれが一番高級?

やはりパイソンレザーの中で一番高級なのは、皆さんご存じのダイヤモンドパイソン、ニシキヘビになるようです。
ダイヤモンド型の模様の美しさ、丈夫さ、加工のし易さ、総合的な安定感などでナンバーワンのようです。
高級ブランドでよく利用されており、私共もよく使っています。
生産地はタイ、インドネシア、ベトナムなど東南アジアが主になりますが、現在では価格も高騰しており高価なエキゾチックレザーになっています。
それではパイソンレザーの種類と特徴についても見ていきましょう。
パイソンレザーの種類と特徴
ランキング1、ダイヤモンドパイソン(アミメニシキヘビ)学名:Malayopython reticulatus


ダイヤモンドパイソン革とは、アミメニシキヘビの革を指します。
アミメニシキヘビは、世界最長の爬虫類としても知られ、全身にダイヤモンド型の斑紋を持つことが特徴です。
この模様から、ダイヤモンドパイソンと呼ばれるようになったとされています。
ダイヤモンドパイソン革は、皮質の丈夫さや大きさ、そして独特な美しさから、バッグや財布、ベルトなど、様々なファッションアイテムに用いられています。
世界最長の爬虫類で、体長は最大10mにも達すると言われています。東南アジアに生息しています。
全身にダイヤモンド型の模様があることから、他の皮革とは異なる独特な美しさを持ちます。
丈夫で、色も豊富で、様々なファッションアイテムに最適です。
ベリーカット(背中側を活かして使う)やバックカット(腹側を活かして使う)など、カット方法によって模様の表現が変わります。
ランキング2、ビルマパイソン(ビルマニシキヘビ)学名:Python bivittatus


ビルマパイソン(モラレスパイソン)の革は、全身に不規則な模様が特徴で、その独特な斑紋が人気があります。
革は丈夫で、サイズも大きいことから、ヘビ革の主力として幅広い製品(バッグ、財布、ベルトなど)に使われています。
特に、沖縄の三線(蛇皮線)に使用される皮として知られています。
モラレスパイソンは、インド、ミャンマーを含む東南アジアに生息するビルマニシキヘビ(Python molurus)の革で、ニシキヘビの中でも最も胴が太く、全長2.5m程度です。
ただ、ダイヤモンドパイソンほどの鮮やかさはなく、クラシックな風合いです。したがって、ダイヤモンドパイソンほどの人気はないようです。
ランキング3、ショートパイソン(短吻ニシキヘビ)学名:Python curtus

ボールパイソン革とは、錦蛇のウロコ模様がボール型に見えることから、別名ボールパイソンと呼ばれます。その独特な模様と肌触りが特徴です。
ボールパイソンは、アフリカ原産のニシキヘビの一種で、ペットとしても人気があります。
皮革製品も多少ありますが、そこまでの需要はないようです。
独特の丸いウロコ模様が特徴で、他のヘビ革とは異なる独特の美しさを持ちます。
ランキング4、→ロックパイソン(アフリカニシキヘビ)学名:Python sebae


アフリカニシキヘビ(ロックパイソン、Python sebaeまたはその亜種)が持つ皮革は、パイソン皮の中でもワイルドでインパクトが強い高級素材として知られています。
地色に濃淡の黒・茶・ベージュが重なり合う、大きくて荒々しい模様が特徴です。
杏色からオリーブ、土色の基調で、全体として自然・砂漠・岩肌を思わせるトーンです。
アフリカニシキヘビは最大で7〜8メートルになることもあり、鞣された革は大きな一枚ものとして利用されやすく、バッグ・ブーツ・インテリアなどで贅沢に使われます。
高級パイソン革は、何が「価値」を決めるのか?

パイソン革の中で「高級」とされる種類は、模様の美しさ、希少性、鞣しやすさ、耐久性によって評価されます。
見た目の美しさ、丈夫さ、希少性などのトータルで判断した時、ダイヤモンドパイソンがランキング1となるのでしょう。
評価基準 | 高評価の理由 |
---|---|
🌀 模様の美しさ | 菱形や網目状が細かく均整のとれたものほど高級 |
💪 革の厚み・強さ | 長く使えるか、伸びすぎないか |
🎨 染色のしやすさ | ムラなく美しく染まるか |
💎 希少性 | 捕獲・輸入の規制があるかどうか(例:CITES規制) |
まとめ
ここでは最高級のパイソンレザーについて述べました。
やはりダイヤモンドパイソンの美しさ、安定感は抜群のようです。
画像で見ても納得いただけるでしょう。