
実際にお手入れがいらないと言われているエイ革、スティングレイ。
持っている方はお分かりいただけますが、鉱物的な革表面をしているためクリームなどが浸透するとは思えません。
したがって、メンテナンスなど不要などど思われがちですが、実はそうではありません。
しっかりお手入れをした方が、革もいつもキラキラと輝き、より長持ちするでしょう。
ここではエイ革(スティングレイ・ガルーシャ)のお手入れ方法をお教えします。
エイ革のお手入れ方法
1.ブラシでブラッシング
柔らかく毛束の細い馬毛ブラシで全体をブラッシング、ホコリやチリを落とします。
このブラッシングをせずにクリームやスプレーをすると、汚れを革に全体に擦り付けることになりますので、必ず行ってください。
このブラッシングはどんな革でも始めに行う必須作業になります。

2.エキゾチックレザー専用のスプレーを振る
コロニル社製エキゾチックスプレーを軽く振りかけます。
クリームでもいいですが、エイ革は凹凸があって溝にクリームがたまるため、均一にひろがるスプレーを使用した方が効果的です。

3.オイルが浸透するまで待つ
オイルが浸透するまで10分ほど待ちます。そうすることで革にオイルが馴染んでいき、潤いや防水効果が発揮されます。

4.乾いた布で磨きあげる
別の乾いた布で全体を磨きあげます。革の表面にコート剤が付くことで汚れなどが付きなくくなり、防水効果が発揮されます。

これだけで完了です。エイ革はエキゾチックレザーの中でも一番手間がいらずに4ステップで簡単にメンテナンスができます。
エイ革おすすめメンテナンス用品

コロニル社製エキゾチックスプレー
コロニル社製馬毛ブラシ
>>コロニル社製馬毛ブラシはこちら
コロニル社製ポリッシングクロス
ポリッシングクロスがない場合には綿100パーセントのボロ切れ布でも代用できます。
エイ革は実は裏側が柔らかく、カビが生えやすい

エイ革は非常に丈夫でエキゾチックレザーの中でも一番丈夫だとされます。
それくらい硬く、強く、水にも強いとされています。牛革の10倍の強度があるとも言われています。
しかし、エイ革の表側はそうでも、実は裏側(製品化していると中身は見れませんが)は
ゴムのような柔らかさがあります。
ただ、そこもゴムのような柔らかさがあると言っても、非常に丈夫な層であることは変わりませんが、水は浸透しますので注意が必要です。
だから「水にも強いから大丈夫だ」といって、雨の日も気にせず濡れたまま保管すると、カビが生える原因になります。
したがって、そこは他のレザー同様に天候の悪い日などは気を使いながら使いたいものです。
エイ革には防水効果のあるメンテナンスを行ってください。
エイ革のお手入れ注意事項

- 塗りすぎに注意
メンテナンス用のクリーム、スプレーなどの塗りすぎには十分注意してください。
塗りすぎますと革質が極端に変化したり、べたついてしまうことがありますので、初めは少量にて調整しながら行ってください。
- 必ず専用のメンテナンス用品を使う
牛革用のクリームなどは、エイ革を変質・変色させてしまう恐れがありますので、エイ革などのエキゾチックレザー(爬虫類皮革)は専用のメンテナンス用品でお手入れをしてください。
エイ革製品を使用する上で注意すべきこと

- 悪天候の日はできるだけ控える
革製品全般に言えることですが、エイ革も基本的には水気を嫌いますので、天候の悪い日にはできるだけ使用を控えてください。また、毎日使わずにたまには休ませてあげることも必要です。
- 水濡れの対処法
万が一濡れてしまった際には、すぐに水分をティッシュや乾いた布等に染み込ませ、陰干しし乾燥させてください。シミのようになった場合でも、時間を置くと目立たなくなる場合があります。
- ドライヤー禁止
直射日光やドライヤーを当てることは、絶対に避けてください。
急速な温度変化は緻密な繊維構造を持つエイ革の革質を変質させてしまう恐れがあります。
- 保管方法
湿気が少なく、直射日光の当たらないところに保管しましょう。
まとめ
ここでは、エイ革のお手入れ方法(メンテナンス)をお伝えしました。
個人差があるため一概には言えませんが、1ヶ月に1回程度お手入れを行うといいかもしれませんね。