ワニ皮製品は定期的にメンテナンスを行い、適切に保管していけば何十年も持つと言われています。
実際のところ、使い方や革の種類や状態によってずいぶんと変わってきます。
何十年と言いますと、幅がありますので一応の目安として、ワニ革(クロコダイル・カイマン)は牛革の10倍の強度があると言われているため、牛革が1年程持つと仮定して、ワニ革はその10倍の10年持つと考えていいでしょう。
ただし、革製品の長持ち具合は千差万別で使い方に非常に左右されます。
ここでは、ワニ革を長持ちさせる使用方法、またどんなワニ革が長持ちするのかを
解説していきます。
ワニ革製品の使い方によって変わってくる
先程ワニ革製品は使い方によって使える期間が変わってくると言いましたが、例えばワニ革の長財布を使用する場合、財布をズボンのポケットに常時入れながらの使用方法と、財布をバッグに入れて使うやり方ではどちらが長持ちするでしょうか?
答えは「バッグに入れての使用方法の方が長持ちする」ですね。
それはズボンのポケットに入れて使うと、いつも座った時には踏みつけられて摩耗するため、その分財布の寿命も短くなりますね。
これは財布の修理依頼をされるお客様のほとんどが、財布をズボンのポケット入れて使用されていることでよくわかります。
ですが、使い込まれていていいアジが出ているとも言えますね。
丈夫な革財布だからなせる技とも言えます。
ワニ革の種類や部位、厚みに左右される
実はワニ革の種類や部位、厚みによってワニ革製品の長持ちの度合いは変わってきます。
クロコダイル最高級の肚ワニは肚部位の柔らかい革質をしています。そして、ゴツゴツとした背部位のいわゆるホーンバックと呼ばれる部位(上写真参考)があります。いずれの製品が長持ちするでしょうか?
答えは「ホーンバックの背部位」です。
それは背部位はゴツゴツとした硬い突起で覆われているので、叩いても踏みつけられても、ビクともしません。
おそらく肚部位の2倍は長持ちするでしょう。
長持ちするワニ革とは
また、同じ肚部位の革でも、ワニ革のサイズによってその丈夫さは変わってきます。
考えてみてください。
生後6カ月程度の仔牛の革と、3年経った成人の牛の革ではどちらが丈夫でしょうか。
成人の牛の革の方が革の厚みが違うため、丈夫です。
ワニも同じです。肚幅30センチ程のワニよりも50センチのワニ方が革も厚く、丈夫です。
30センチ程の長財布が一つ作れるくらいの革だと、なにか頼りない感じがしますね。
当社マッドモンキーでは50センチ以上のクロコダイルレザーを使用していますので、
厚みもあり丈夫です。
ワニ革製品を長持ちさせる方法は?
ズボンのポケットに入れて使用しないこと、湿気の多い梅雨や暑い夏場などは使用を控えること、そして最後に適度なメンテナンスを行うことです。
これは男性の場合は面倒くさいと思われる方も多いでしょうが、できるだけズボンのポケットに入れたまま座らないようにしましょう。革を直接傷めてしまう原因になります。
できれば湿気の多い梅雨や暑い夏場は使用を控える。やはり梅雨時期の湿度や雨で濡れたりする時が多くなり、また夏場は汗ばむ時期なのでワニ革に湿気を付けるのをできるだけ避けてください。
最後は月に一回くらいのメンテナンス、ブラシで汚れを落として軽くクリームを塗る、またはスプレーをかけるなどのメンテナンスを行って頂くとワニ革製品は長持ちします。
ワニ革のお手入れについての詳細は下記のブログにて掲載中です。
ワニ革製品はメンテナンスや修理保証の有無を確認した方がいい
ワニ革製品を購入する前に、保証や修理、メンテナンスがあるお店かどうか問い合わせましょう。
修理保証などがあると安心して購入することがきますし、長持ちさせる要因にもなるからです。
マッドモンキーでは修理や1年保証サービスも行っております。
まとめ
ここでは「ワニ皮製品は何年くらい持つか」とその長持ちさせる秘訣をお届けしました。
ワニ皮製品を購入する前に参考にしていただければ幸いです。