「クロコダイル革のウロコの形はどんな形でしょう?」
と尋ねると、だいたいの人は四角や丸型のウロコを想像するでしょう。
「四角や丸型のウロコ」で、正解なのですが、実は四角や丸型のサイズは、その部位によって全く大きさや雰囲気が変わってきます。
それがどの部位にあるのか、を当てる人はなかなかのものでしょう。
ここでは、クロコダイルレザーの部位の中で最も高級とされる肚(ハラ)ワニレザー中の、さらにその中の肚(ハラ)部位について迫っていきます。
具体的に、その革で仕上げた財布もお見せします。
これを参考にすれば、お店やネットショップで見つけたお気に入りのクロコダイル財布
なども、「あ~これはこの部位だ」、「こっちの方がいいな」、「この部位を探してみよう」、などといろいろ吟味することができるでしょう。
「肚(ハラ)ワニ」、それとも「腹(ハラ)ワニ」
クロコダイルの革をググってみると、ほとんど「肚(ハラ)ワニ」と書かれているのを目にしますが、「腹(ハラ)ワニ」でもいいようです。
はら【腹・肚】とは、「動物の体のうち、胴の下半部。脊椎動物では、胸の横隔膜と腰の骨盤との間で、胃腸などを収めている部分。背に対して腹面をいう」(日本国語大辞典より)
文字自体は「肚」でも「腹」でもいいでしょう。
クロコダイル革の「肚(ハラ)ワニ」は最高級の素材
前回、ウェブマガジンで書きましたが、通常肚ワニレザーは、4つの部位に分別できます。
1、顎(アゴ)部位 2、肚(ハラ)部位 3、脇肚(ワキバラ)部位 4、尾部位になります。
クロコダイルは高級なレザーなので、どの部位もそれぞれ希少なのですが、中でも2番目にある、「肚(ハラ)部位」は、肚ワニレザーの中でも最高級の部位になります。
ここがいわゆるクロコダイルレザーの最高級のメインレザーです。
肚(ハラ)ワニの中でも一番美しく、贅沢で、高価なラグジュアリー素材になります。
食事で言えばメインディッシュですね。
よくセンター取りと呼ばれる部分で、クロコダイルレザー中でこの部位が最高級品として扱われます。
このセンター取りを使った長財布などが最高級品として販売されています。
このセンターは一匹に一つしかないので、やはり貴重な部位になってきますね。
特徴は均一な四角いウロコ(腑)が並ぶ美しい部位の革です。
専門用語で竹の節に見立てて、竹腑(たけふ)と呼ばれています。
それでは具体的にこの「肚(ハラ)部位」で作られた財布を見ていきましょう。
クロコダイル「肚(ハラ)部位」で作られた財布
ビジュアル的にはカッチリとしていて、スーツなどに似合う上品な表情のウロコです。
高級感が漂っていて、ラグジュアリーレザーとして頷けます。
クロコダイル革肚(ハラ)部位の二つ折り財布
定番の二つ折り財布ですが、竹腑(たけふ)呼ばれる四角形の美しいウロコが並んでいます。
クロコダイル革肚(ハラ)部位のミドル財布
こちらも四角いウロコが綺麗に並んでいますが、小ぶりの美しい四角形をしているのが肚部位の革の特徴です。
クロコダイル革肚(ハラ)部位の三つ折りコンパクト財布
四角い竹腑(たけふ)が並ぶ中で、横のラインが曲線になっていて生き物のリアル感をかもしだしています。
クロコダイル革肚(ハラ)部位の経年変化
今まで上部の画像の商品はマットクロコダイル、いわゆる艶消しタイプのクロコダイルの革です。
そして、日が経って使いこんでいくうちに、すぐ上の画像のようにテカリが出てきます。
クロコダイルの商品はその変化、育てる楽しみを味わえる最高の革素材でもあります。このように艶やかになっていくと、うっとりします。
まとめ
ここでは、クロコダイルレザーの部位の中で最も高級とされる肚(ハラ)ワニレザーの、さらにその中の肚(ハラ)部位について詳しく迫りました。
いろいろな部位を知って、あなたもクロコダイルレザーのツーになりましょう!
あなたのクロコダイル財布はどの部位ですか?また、好みの革部位を見つけてみましょう!