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イタリアンレザーでこれだけ知っておけば間違いない!イタリアンレザーの有名どころ厳選9種類

ここでは数ある“イタリアンレザー”の中から有名どころを9つに絞って、紹介していきます。
これで貴方もイタリアンレザーのツウなれる!

一般的に“イタリアンレザー”とは、イタリアの伝統的な革製法“バケッタ製法”
(ベジタブル、タンニンなめし製法)で作られた“オイルレザー”が対象となります。

また、“イタリアンレザー”は主にフィレンツェのサンタクローチェ地方を中心に生産された革であります。

イタリアンレザーには代表的な銀面がつるっとしている「スムースレザー」とシボが特有の「シュリンクレザー」の2種類に大枠で分けられますが、個々によって仕上がりが違ってきますので、その特徴をつかみましょう。

「ブッテーロ」 BUTTERO LEATHER

「ブッテーロ」”ヌメ革の王様”と称される上級の革です。

イタリアのトスカーナ州・フィレンツェにある老舗タンナーのワルピエ社で、伝統的な技法により時間を惜しむことなく作られた最高級革です。

「ブッテーロ」は成牛のショルダー部分が使用されています。一頭の牛における肩の部分の革はそれほど多く取れないので、貴重な革です。
ショルダー部分は繊維密度が高く、そのためコシが強いのが特徴で、製品化した時に型崩れなどが起きません。

ブッテーロレザーは、一言だと「革らしい革」。
イタリアンレザーらしい、しっとりと艶やかな風合いと、エレガントな風格は、最高級のレザー”ヌメ革の王様”と呼ばれるのにふさわしいレザーです。

使い込めば使い込むほど味が出てくる経年変化は最高のエイジングを楽しめます。

「トゥクソン」TUCSON LEATHER 

イタリアのトスカーナ州・サンタクローチェにあるイタルペル社により作られたイタリアンショルダーレザー。

手間隙を惜しまず、こだわり抜いた昔ながらの製法、“フルベジタブルタンニンなめし”の高級スムースレザーです。

ダブルショルダーを使ったこの革は繊維密度が高く、コシが強いのが特徴で、牛革特有の
硬さも多少残しています。

同じショルダー部位を使った「ブッテーロ」とよく似ています。

イタリアンレザーらしい、しっとりとした風合いと、最高のエイジングを楽しめます。

「エルバマット」ELBAMATTLEATHER 

イタリアのトスカーナ州・サンタクローチェにあるテンペスティ社により作られた「エルバマット」レザー。

顔料を吹き付ける仕上げを行わず、染料のみで仕上げた素朴で鮮やかな発色も魅力です。

イタリアンレザー独特のオイリー感が凄くあり、「ブッテーロ」や「トゥクソン」などのスムースレザーよりもさらにしっとり感があります。

使い始めてから変化が出始めるのが早く、エイジングが速いのが特徴です。

共に歩む事の出来るレザーとして、すぐに愛着を持つことが出来るのがエルバマットの醍醐味でしょう。

「アリゾナレザー」ARIZONA LEATHER   

イタリアのトスカーナ州にあるコンツェリア・ラ・ブレターニャ社で製造されている
イタリアンショルダーレザー。

トスカーナの鞣しに適した気候風土とアルノ川の水質の恩恵を受けた上質な革を、イタリア特有の色彩感覚で職人が1枚1枚手作業で染色しています。

100%染料のみで仕上げられた自然な色ムラと天然のシボが特徴で、表情豊かでハンドメイドに適しています。

ショルダー部分には、横に流れるようなシワがあるのも特徴です。個人的にはカジュアル感があるレザーです。

「マットーネ」MATTONE LEATHER

「マットーネ」レザーはバケッタ製法によって創出されるイタリアオイルレザーの中でも、柔らかさと革表面のきめ細やかさが特徴です。

それはカーフスキン(子牛の皮)を使用しているためです。
カーフスキンとは牛革のなかで一番若い生後6か月程度の子牛の皮を指します。

子供の牛なので、革質がきめ細かく、柔らかいのが特徴で希少価値が高い皮になります。

これを使用して作られるのが「マットーネ」革ですが、カゼインという加工製法により、革本来の表情を保ちながら光沢感を出しています。

「ミネルバボックス」MINERVA-BOX LEATHER

よく牛革で表面にシボ模様やシワが見られますね、その代表的なレザーの表情をしているのがこの「ミネルバボックス」レザーです。

シュリンク加工と呼ばれる、表面に「シボ」を出すシワ加工が特徴的な革です。

牛の部位による革質差により、シボの入り具合が全く異なってきます。

一枚の革の中でも、シボが強く入っている箇所もあれば、比較的少ない箇所、入っていない滑らかな箇所があります。そのため、同じ製品でも箇所によって質感が全く異なります。
一つひとつの表情・個性を楽しめる素材と言えます。

「ミネルバボックス」革の特性は、まず自然本来の風合いであること、またその天然の「シボ」模様により傷が目立ちにくいということ。
オイルレザーの特徴の「しっとり感」がありながら「固さ感」も兼ね備えていること、などがあげられます。

「ミネルバボックス」は老舗バダラッシィ・カルロ社によるバケッタ製法で作られる代表的な革になります。

「ミネルバリスシオ」MINERVA-LISCIO LEATHER

リスシオはイタリア語で“なめらか”という意味。
上と同じバダラッシィ・カルロ社が作るミネルバボックスはシボを出す製法に対して、ミネルバリスシオは銀面(革の表面)がなめらかでシワの少ないスムースレザー仕上げになっているのが特徴的です。

こちらも最高レベルのエイジングで評価が高く、徐々に表れる美しい艶や光沢が特徴です。

たっぷりと油分が含まれているので全体的にとてもしなやかで、柔らかさがあります。

「プエブロ」PUEBLO LEATHER

「プエブロ」レザーは、革の銀面をヤスリやブラシで軽く削り、表面には毛羽立ち加工を施しているため、味合い深いアンティークな仕上がりとなっています。

他の革と比べるとエイジングのスピードが速く、素早い経年変化を楽しめます。

「オリーチェ・バケッタレザー」ORICE LEATHER

オリーチェは、革なめしの本場イタリア・トスカーナ地方の名門タナリー「オリーチェ社」の名前を冠した革になります。

艶と透明感のある色味が特徴で牛革の自然の風合いを楽しめます。

まとめ

ここでは“イタリアンレザー”の種類について紹介しました。

世界中のレザーファンが“イタリアンレザー”の魅力に取りつかれるのがよく理解できますね。

この世界最高のレザーを使っていろいろ作ってみたいものです。
うずうずしてきちゃいます、ということでマッドモンキーもサンタクローチェ産のイタリアンレザーを導入いたします。