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コラム

なぜエイジングする革と、しない革があるの?
その違いは何?

2022.6.1

「革」って、もともとエイジングすると思いがちですが、実はほとんどエイジングしない革もあるって知っていました?

そうなんです、エイジング「する革」と「しない革」があるんです。

ここではその、「する革」と「しない革」の違いについてお伝えしていきます。

ズバリ言いますと革が作られる過程、いわゆる“なめし製法”によって違ってくるんです。

それでは、どのような製法がエイジングを促すのか具体的に見ていきましょう。

エイジングを促す革とは?

エイジングとは経年変化ともよく言いますが、英語でAgingと書き、「加齢」と訳されます。

つまり年をとる、革で言えば“時間の経過と共に変化してゆく”という事です。

そのエイジングを促す“なめし製法”とは、古来から伝わる原始的製法の「植物タンニンなめし」製法によるものなのです。

この製法は植物のタンニンのエキスを使う方法で皮をなめしていきます。

樹木のエキスなど使った植物なめしという原始的な方法で、手間隙をかけて1ヶ月から3ヶ月という長い時間をかけて作られます。

このなめし製法を「ベジタブルタンニンなめし」製法と呼んだりもします。

この化学薬品を使わない、自然の製法こそが、革を美しいエイジングに導てくれます。

>>植物タンニンなめし製法はコチラから

この製法でなめされた革は最高のエイジングは楽しめます。

イタリアンレザー栃木レザーはこの製法にて作られているのです。

このように「植物タンニンなめし」製法にて生産された革のことを“ヌメ革”と呼びます。

ほとんどエイジングをしない革とは?

一般的に革の製造方法は時間短縮で作られる化学薬品を使ったクロムなめしという製法で
作られます。

このクロムなめし製法で作られた革はエイジングしにくくなります。

全くエイジングをしないわけではないですが、圧倒的に植物タンニンなめし製法の革よりも
エイジングしにくいです。

理由としては、化学薬品で色付けされた革は変化しにくく、特に革の吟面(表面)塗装を
多量に施してある革だと、ほとんどエイジングしません。

よく革の表面に色が鮮やかな、ビビットなカラー塗りをしたものがありますが、
このあたりの革はまずエイジングしません。

このようにクロムなめし製法で作られた革は、革本来の持つ自然的な革らしさよりも、むしろPVC(塩化ビニル樹脂)で作られたような、偽物の革のような感じもします。

革の生産も「植物タンニンなめし製法」では1か月かかるところを、なんと1日で仕上げるといいます。

現在流通しているほとんど(90%)の革製品がクロムなめしを行って生産されています。

コスト面を考えれば、この製法の流通量が多いのがよく分かります。

でも逆を言えば、「植物タンニンなめし」で作られた革がとても貴重だということです。

>>クロムなめし製法はこちらから

「植物タンニンなめし」で作られた革とは

クロムなめしで作られた革よりも圧倒的に少ない「植物タンニンなめし」で作られた革ですが、ではどのような革が、「植物タンニンなめし」で作られているのか。

まず、その筆頭はイタリアンレザーです。
イタリアンレザーは古くから、何と700年も前からこの製法を守り続けています。

>>イタリアンレザーについてはコチラから

日本では有名な栃木レザー社の栃木レザーです。

革の評価が高く、今では世界でも名を轟かすほどの有名レザーになっています。

他にも、イギリスのブライドルレザーや、フランスの老舗タンナー社製のレザーなどがあります。

中でも身近で入手しやすいレザーだと、イタリアンレザーと栃木レザーになります。

この製法で最高のエイジングを楽しむ

革とはもともとエイジングを楽しむものです。

特に現代においてはファッションとして確立しているため、革、レザーのカッコよさを求めてレザー製品を買い求める人たちが多いですね。

革らしさ、革の風合い、革のビンテージ感
などが好きなレザーファンがたくさんいます。

ですが、革らしさを求める革ファン達が行きつくところは、このベジタブルタンニンなめしでなめされた革、ヌメ革でしょう。

世界でも1割しか見たない生産高で、めんどうな長期なめし工程にて作られる貴重なこの革こそが、最高のエイジングを楽しめるのです。

まとめ

ここでは、エイジング「する革」と「しない革」の違いについて見ていきました。

革のエイジングを楽しみたい方はぜひ、「植物タンニンなめし」で作られたヌメ革の製品を購入して経年変化を楽しんでください。

あなたも革の虜になること間違いなし!