「クロコダイル革のウロコの形はどんな形でしょう？」と尋ねると、だいたいの人は四角や丸型のウロコを想像するでしょう。
肚ワニのクロコダイルレザーは、ほとんどが四角や丸型のウロコなのですが、実は四角形や丸型のサイズは、その部位によって大きさが全く変わってくるんです。
ここでは、クロコダイルレザーの部位の中で丸い形をした「丸腑」と呼ばれるウロコの部位、「脇肚（ワキバラ）部位」について迫っていきます。
また、その革で仕上げた、サンプル財布をお見せします。
脇肚（ワキバラ）部位の「丸腑」とはどんなもの？
「肚（ハラ）部位」の両隣にあるワキバラに位置する部位を脇肚（ワキバラ）部位と呼びます。
この脇肚（ワキバラ）部位の特徴は、丸いウロコが特徴的です。
実はこの脇肚（ワキバラ）部位はクロコダイルの背面と腹面のつなぐ脇に位置し、面積が狭いため、とれる革が少なく、非常に貴重な素材とも言えます。
このウロコの特徴は上の画像のように丸いウロコ（腑）であるため、丸腑（まるふ）とか玉腑（たまふ）と呼ばれます。
その丸みがかったウロコである丸腑（まるふ）が連続して並び、大小様々な丸模様が並んでいて生き物である証拠を感じさせてくれます。
この脇肚（ワキバラ）部位は、「肚（ハラ）部位」が四角形で上品なイメージと対称的に、丸型がワイルドな印象を与えています。
「肚（ハラ）ワニ」それも「腹（ハラ）ワニ」？
クロコダイルの革をググってみると、ほとんど「肚（ハラ）ワニ」と書かれているのを目にしますが、「腹（ハラ）ワニ」でもいいようです。
はら【腹・肚】とは、「動物の体のうち、胴の下半部。脊椎動物では、胸の横隔膜と腰の骨盤との間で、胃腸などを収めている部分。背に対して腹面をいう」（日本国語大辞典より）
文字自体は「肚」でも「腹」でもいいでしょう。
クロコダイル革の「肚（ハラ）ワニ」は最高級の素材
通常肚ワニレザーは、４つの部位に分別できます。
1、顎（アゴ）部位 2、肚（ハラ）部位 3、脇肚（ワキバラ）部位 4、尾部位になります。
クロコダイルは高級なレザーですのでどの部位もそれぞれ希少なのです。
脇肚（ワキバラ）部位の革は、センターの脇にある脇肚に当たる丸いウロコ（腑）が並ぶ部位になります。
センターが最高級とされるため、横にズレるにつれて多少評価も落ちていきますが、それでも貴重な革であることは変わりませんし、人気もあります。
それでは具体的にこの「脇肚（ワキバラ）部位」の丸腑（まるふ）で作られた財布を見ていきましょう。
クロコダイル丸腑（まるふ）で作られた財布
丸く、イボのようなウロコは、非常にワイルドでハードな感じもありますね。このワイルド感がカジュアルな洋服などにも合わせやすいでしょう。
クロコダイル丸腑で作られた二つ折り財布
丸いウロコでも細長い楕円形の形も多くみられ、大小様々な丸模様になっています。
クロコダイル丸腑で作られた二つ折りミドル財布
凹凸がはっきりしていて非常にリアルなウロコ模様です。偽物の型押しクロコとの違いがよくわかると思います。
クロコダイル丸腑で作られたラウンドファスナー二つ折り財布
使い込んでいくと、さらに丸腑部分がテカリを帯びて目立っていきます。それがまたカッコいい！
クロコダイル丸腑で作られた三つ折りコンパクト財布
丸腑と竹腑のちょうど両方のウロコをとっていますが、贅沢でなかなかいい感じだと思います。マッドモンキーでもこのスタイルを多用しています。
まとめ
ここでは、クロコダイルレザーの部位の中で最も高級とされる肚（ハラ）ワニレザーの、
さらにその中の「脇肚（ワキバラ）部位」について詳しく迫りました。
いろいろな部位を知って、あなたもクロコダイルレザーのツーになりましょう！
あなたのクロコダイル財布はどの部位ですか？また、好みの革部位を見つけてみましょう！
