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再び微笑みの国、タイへ

今ここタイは悲しみに打ちひしがれている、それは2日前の13日、ここタイ王国の国王、

プーミポン国王が亡くなられたからである。

町中は静まりかえり、タイ国民は力がぬけたような感じでショックを隠せないようです。
私共の取引先や工房のスタッフもみな一様に悲しみの中である。
私もタイでの交流を重ね12年になるので悲しく、感慨深いものがある。

タイの国王のその人気は絶大なものがあったため、悲しみも大きい。
それにしても、このプーミポン国王の人気は半端じゃない。
それは毎年の誕生祭の時に王宮前に何十万人もの国民が押し寄せることがそれを証明している。

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それはひとへに貧しい人の目線、少しでもいい暮らしができるよう考えられた人柄にあった。
例えば、貧しく産業がない農村地域でいろんな農産物、果物などを生産するようにすすめられ、王室のプロジェクトとしてそれを販売化させた。
以前、某有名な麻薬三角地帯の山岳ではマリファナやコカインの元となるコカの栽培などが横行していたが、それを全てお茶の栽培耕作地に変えた。また雨が降らない時期のために人工的に雨を降らせる研究をされたりとか、様々な事を、国民の目線で考えられた。

ただ名ばかりの、国の上にちょこんとお飾りみたいに付随する国王ではなく、自らが率先して動く、バイタリティにあふれた国王だったのです。

今、日本のニュースや報道ではタイ国王崩御で先のタイ国の安定が懸念。などといっているが、

現状はそれどころではない。まだまだ国民は愛する偉大な国王を失ったショックに途方にくれている。

だがいつかは前を向き、その悲しみを乗り越えていかねばならない。

先日、タイのテレビインタビューで一人のタイ人男性が応えていたのが印象深い。
「今まで心労を賭して国王が築いてくださったこの国を今度は私たちがしっかり受け継いでいきます。
どうか、安らかにお眠りください。」

謹んで御冥福をお祈り申し上げます。