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仕入れ紀行

世界最大の市場があるタイ、バンコクへ

財布、バッグやウォレットチェーンのパーツをもとめてウォンウェンヤイ地区へ

久しぶりにタイのバンコクにやって来ました。いや~暑いです。38度。
相変わらずナンプラーのような独特の匂いを漂わす、空気と熱気。
ここに仕入れに来だして かれこれ、 15年も経ちますが、ここ数年で景気は下る一方。
バンコクには、チャトチャック市場をはじめ、プラトゥーナム市場や、ボーベイ市場など他にも目的に応じて様々な市場が存在します。実際にかなりの店舗が閉鎖しているようで昔と比べて活気がないですねー。

今回は私が来た目的の一つは、ウォレットチェーンのパーツを入手すること。財布やバッグ類で扱う素材やパーツはその辺の市場にはありません。

ちょっと遠いですが、川向こうのチャオプラヤー川を越えたところにある問屋街まで行かねばなりません。
そこが ウォンウェンヤイというところなんです。
知る人ぞ知るこの場所は、 財布やバッグ 、靴などを製作するための素材や道具、パーツが売られている専門店街なんです。
レザー素材もいろんな物が手に入ります。日本でいうレザー物を扱う、東京の浅草街みたいなもんですね。

昔はこのBTSスカイトレイン電車がなかったのでかなり遠かったんですが、今じゃ便利になりました。もう駅が出来ちゃいましたから降りてすぐです。

降りてバイクタクシーが停まっているところを右に入っていくと、チャロンラット通りに出ます、そこが問屋街です。

ここが問屋街です。レザー、合皮、PU素材などや、グッズを作るパーツ類などの集積地です。
レザーは主にタイのなめし工場から入ってきていますが、金属のパーツ類は中国からの物が8割を占めていると思います。

タイの皮なめし工場は別の地域にありますが、その規模も大きくタイの皮革ビジネスが盛んなのが頷けます。

また、パーツ類は中国から入っている物が多くを占めており、安価ですぐ壊れるような「 安かろう、悪かろう 」の物も多いのが事実。ただ、中にはいい物もあるので、そこは見極める目がないといけないようですね。

実際、日本で売っているパーツやボタン類も全てとはいいませんが、ほとんどが中国生産品です。しかし中には丈夫でいい物もある、それは日本の技術を持ってして中国で作らせている物なんですね。

いろんな物が混じっているので目を肥やすしかないようです、後はコネクションも大事になってきます。
いずれにしても、しっかり検品してチェックして購入しましょう!

ここのお店なんかは、ほとんどがタイで作ったオリジナル商品。 
真鍮製(黄銅)の錆びない素材を使った物が多い。
画像の黄色系は全て真鍮素材です。ちなみに私も購入しました。

ナスカン、フック系やリング系いろいろありますね~。
はっきりいって、いろんなお店があるんで一日じゃ回りきれません。
私の場合、オリジナル品の商談があったので2日かかりました。本当はまだ見て回りたかった感じです。

行きたい人は時間があえば、私が案内しまっせ~!

久びさにトゥク トゥクに乗っちゃいました~。もんもんとした熱気の中を走っていきま~す!
この強面のおっさん、なかなかいい人でしたよ~。

ウォンウェンヤイの問屋街では3店舗ほど行きましたが、みんな親切で熱心でいいスタッフばかりでしたー。やっぱりそんな店はお客も多い。 タイの商売人はたまに全くやる気の無いのもいるけど、サービス精神がある商売人が多いんです。

いろんな店舗のオーナーともいろんな情報を教えてもらいながら、また、タクシーにも4、5回乗り運転手さんとも話しましたが、みんな口をそろえてお客が少ない、外国人が減っている、バンコクは今景気が悪い、政権を変えんといかん!って言ってましたねー。なんか、タイ国民の嘆きが聞こえてきそうでした。

これがドス黒い色のチャオプラヤー川です。これを渡って帰ってきました。

ちょっと一息、ディンタイフォンで一人飯。タイ飯ではなく中華ですが、この牛肉麺うまかった~!
あと、肉詰め唐辛子!も。

これが、今回オリジナルで製作するウォレットチェーンのチェーン素材です。全て真鍮素材です。
さあ!丈夫でカッコいいウォレットチェーンつくりますよ~!

新しい物を作るっていうのは、とてもワクワクしちゃいます。それが売れるかどうかは別なんですけどね!

ここがバンコク都市の象徴とでも言える有名なセントラルワールド前のラチャダムリ通り。
相変わらずの混雑ぶりだが以前ほど混んでなさそう。

写ってないけど左に伊勢丹があってその前にスカイウォークという、人が歩ける道が最近開通した模様。
以前はその下には屋台があり、夜になるとギッシリ人が屋台で腰掛けて飯を食う場所だったのに、右も左も屋台がなくなっている。

バンコクでは規制や都市の開発が進み、高層コンドミニアムや高級デパートが建設される度に、こういった屋台が撤去されていく。
なんか無理に背伸びしているようにも思える、そして物価は上がっているが実際の景気は良くない。
だんだん 古き良きタイじゃなくなっていっているような気がしてならない。タイらしさが薄れているようだ。昔の方が良かったんじゃないだろうかと思う。

今は無き国王の“ セータキッポーピアン (タイ語)”という言葉がよみがえってくる。それは 「 足るを知る経済 」、「少欲知足」 ということ。

あまり 欲張らないで、現実を素直に受け入れる 。
これがいいんじゃない、これがタイらしいと思う。