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輸入ビジネスをはじめよう!タイと中国の仕入れの違い

世界経済が低迷を続ける中、なかなか一昔前のように海外から商品を買って転売する旨みがなくなってきた昨今ですが、まだまだやり方によっては稼げる方法はいくらでもあるでしょう。
上を向いて、おもしろい商売を探していきたいものです。
そこで今回は、今や外せない商売の拠点、タイと中国の仕入れのお話をします。

今やアマゾンやインターネットサイトほとんどがアジアで仕入れた商品、中でも中国で生産された物がほとんどと言っていいほどメジャーになっています。

そして、中国ではサイトを使って仕入れを行い、転売するといったことが
容易にできる仕組みになっている。ただそこには、簡単にはいかない落とし穴も存在するんですねー。
また、タイも日本にとって仕入れ大国ですが、ライバルも多く競争は激しくなっていますが、まだまだ未開拓の仕入先や仕入品も多く存在します。

今回は世界最大の輸入ビジネスに欠かせない地域である、中国とタイの魅力に迫ります。最大の仕入先となるタイと中国の市場の違いをお伝えします。

中国の仕入先

今や日用品の8割は中国製という。中国最大の市場としてイーウー(義鳥)、シンセン(深圳)、コウシュウ(広州)がありますが、ここからやって来るんですね。それぞれの地域により売っている商品がまったく違ってきます。またマーケットによって特徴があります。

イーウー(義鳥)

中国東部で最も大きい物流拠点でアリババの本社も杭州にあります。
2002年オープンの義烏国際商貿城(福田市場)、中国小商品城、賓王市場という3つの卸し売り市場があり、 1日では回りきれないほど大きい市場で、海外のバイヤーも多数訪れます。
市場は大きいですが、工場は少ないため、オリジナル商品などの制作にはあまり向いていません。

・雑貨、消耗品、アクセサリーなどを主に取り扱う。
・価格は安いが品質が良くないものも多い。

シンセン(深圳)

深圳は世界最大の電脳市場、いわゆる電子製品の卸市場ですね。
アップル社の拠点があるところでもあります。
中国でも最大の工業地区でアリババに出店しているショップも多いようです。
ここに来れば世界の最先端を行くエレクトロニクスの品々が手に入ります。

・スマートフォン関連商品、電子部品、ゲームなどの電子製品全般。
・オリジナル商品の制作が比較的やり易い。
・安くて品質の高い商品を作る工場もある。

コウシュウ(広州)

昔から市場として栄え、広州卸売市場は広東省最大の卸売市場です。
バッグ、アパレル商品を仕入れたい方向きです。

・バッグ、財布などのアパレル商品を取り扱う。
・オリジナル商品も作れます。

中国仕入れのメリットとデメリット

<メリット>
・中国輸入は、はじめて輸入転売ビジネスをしたい方にはおすすめです。
なぜなら、少ない資本で仕入れることができるため、初めての方も取っ付き易いからです。

・ECサイトのアリババやタオバオで商品を探して卸値で購入できて、転売も可能。その後、慣れてくれば売れている商品をリサーチして、現地に赴き直接仕入れたり、オリジナル商品の開発にまで取り組めたら次の段階へステップアップできる。

<デメリット>
・初めての人も始めやすく、少資金で稼ぎやすい反面、中国には悪徳な業者が多い。そのため、きちんと信用のできる業者を選定していく必要がありますが、それも仕入れを何度も繰り返して 経験を積まないと分からない部分も多いため、ある程度の覚悟は必要になってきます。
仕入れ金額を振り込んだのに発送してくれず、音信不通になって騙し取られるケース等も発生しています。

・また、安いが不良品が多い(仕入れの5パーセント位の確立)のも難点です。
・コピー商品大国の中国では、取り扱っているブランド品は、ほぼ偽者です。違法になるためブランド品は取り扱わない方がいいでしょう。

タイ仕入れ先

タイには様々な市場があちこちに点在するため、仕入れは、なかなか大変です。中には他所から盗んできた盗品を売買する、夜の闇市などもある。いろんな意味で魅力あふれるタイの市場をタイ在住15年の私がお伝えします。

チャトチャック・ウィークエンド市場

ウィークエンドマーケットという名のごとく、土曜日曜日の週末限定の開催で、営業時間は8時から18時までです。
名前がタイ独特の名前ですね~。
ここチャトチャック・ウィークエンド・マーケットはタイで最も大きい市場で、おそらく世界最大。 敷地面積は1.13 km²と広大で、東京ドームに例えると約87個分もの広さになるそうです。
ですので、一日では到底周りきれませんし、迷うのが常の場所。一度入ったら出られない底なし沼のよう。一応、テナントマップもございますので、見ながら周ってもいいでしょうが、初めはまず迷子になります。
ですので、ウォーキングシューズを履いて水、タオルを持ってできるだけ軽装で出向いてください。
一日では周りきれませんので、土日かけて2日かけて周られたら良いかと思います。暑さ対策をして気を引き締めて向かいましょう!

出店数が圧巻の15,000店舗を超えます。
ここは、屋外スタイルのお店スタイルであらゆるテナントがひしめき合います。

売られている物は、日用雑貨、衣類、民芸品、アクセサリー、宗教的な芸術作品、家具、種々のコレクション、食品、ペットなど実にさまざま。

要するに全てのタイの“物”がここの市場に結集しますので、ここに来ると流行っているもの、売れているものがリサーチできるでしょう。まずここはタイに来たならば外せない仕入れスポットです。

プラティナム ファッションモール

プラティナム ファッションモールは、バンコク中心部にあるプラトゥーナムのショッピングモールで、ファッションの服とアクセサリーの小売と卸売を専門としています。 6階建ての複合施設で、その上に11階建てのマンションがあります。

おそらくまだ10年位しか立っていないと思いますが、世界中のバイヤーが押しかけますが、タイ国内のタイ人バイヤーもここへやって来ますし、タイの若い女性にとっても人気のスポットでもあります。
圧倒的に女性のファッション販売が多いです。一階にはスタバも入っており、様々な食べ物屋台で賑わいを見せています。

バイヨークスカイ

このエリアはバイヨークスカイビルという周辺に主にアパレル製品の問屋街があります。
主に服の卸、小売が多く海外のオーナーのブランドアパレルも売られています。
よってアジア圏以外の海外から買い付けに来るバイヤーも多く、アフリカ系の黒人も多く見受けます。
バイヨークスカイはバイヨークスカイタワーとも呼ばれており中にホテルもあります。

ボーベイ市場

ちょっとバンコク中心部から外れた所にあるボーベー市場。
ここボーベー市場には主に衣類品が販売されています。本当はタイ国内で販売するためのタイ人向けの買い付けスポットです。だから半端なく安い!Tシャツ一枚、80円とか100円で売ってます。
少し品質は落ちますが大量買いには適しています。
無地のTシャツが大量に欲しい!とかそういった用途があれば足を運んでみてもいいでしょう!

サンペーンマーケット・チャイナタウン

いわゆるタイのチャイナタウンの中にあるサンペーンマーケット。このチャイナタウンをヤワラーと呼びますが、ここは一歩入ると路地だらけ。ここも奥に入りすぎると迷子になりますのでご注意を!
ここヤワラー地区はいろんなものが点々と売っているので、なかなか大変です。
革製品、車の部品、薬問屋、雑貨品などなど。またここは文房具雑貨や紙袋、ビニール袋などの卸屋さんがあるので、私もですが、タイ人のバイヤーもみんなここで買い付けします。

一歩、入ると路地、この小さな路地の中は問屋だらけ。昔ながらの鉄の扉がある中華街です。
雑貨品は中国から流れてきた低品質の品が多いよう。
小売りをしてくれる店はほとんど無いけど、まとめ買いするなら一般の人でもOK。

パラディウム(旧プラトゥーナムセンター)

ここはマッドモンキーの取引先も数多くある場所ですのでお手の物です。
ここは、シルバー製品、パワーストーン(天然石)、革製品(レザー)
、アパレル、雑貨などがあります

地下1階から地上2階建てのセンターですが、地下1階にシルバー製品のテナントフロアーが広がっています。
日本でもそこそこ有名なブランドも、ここで作らせたりしてます。それだけクオリティの高い製品を作る卸問屋が集まっています。
元々タイには700年にも渡って銀細工の歴史があります。だから、これだけのシルバー製品を作る問屋が 確立されたのは自然な流れと言えるでしょう。
ただ現在では、日本や世界的にシルバーアクセサリーの販売不振に陥り、半分以上の問屋が閉鎖に追い込まれました。
それでも少ない売り上げながらも頑張っている店もあります、そういうところこそが堅実でサービスが良いはず。
最近は、注文が少ないので小ロットでも製作してくれるし、様々な面において細かい対応もしてくれます。

まさに今がシルバー製品を発注するのにいい機会とも言えます。
何かオリジナル商品(PB商品)を考えてみるのもいいでしょう!

ウォンウェンヤイ市場

ここは“知る人ぞ知る”市場。
ここはバッグ、靴、財布に関連する商材を売る問屋街です。そこだけに特化した専門店街でもあります。
革、布地、ビニール生地、チェーン、バッグや財布用のパーツ類など。ここも私は御用達です。
バッグや財布、靴を作りたい人はまずここに来ます。
仕入れに来るほとんどがタイ人で、国内で製作販売する地元のタイ人が仕入れるローカル問屋街になります。
日本で言えば東京の浅草になるでしょう。だから日本人や外国人はほとんどいない。

革製品はタイにとっての1つの産業とも言えます。中国で作る革製品よりも数段進んでいるでしょう。
ここウォンウェンヤイ市場で売られる素材、パーツ類は中国からの輸入物と、
タイオリジナルの物と全ての物が揃うといっていいでしょう。それぞれに優劣がありますので、それを見極めていけば良いオリジナルを作れるでしょう。

ここではバンコクの市場を紹介しますが、地方にも良い感じの市場が多数あります。バンコクには無い品々も多くあります。
私が住む、チェンマイにはアンティーク雑貨、家具をはじめとして日本人が好みそうな物がたくさんあります。
またそれは次の機会にご紹介いたします。

タイ仕入れのメリットとデメリット

<メリット>
・他には無い差別化を図った商品を販売することができる。
・オリジナル商品を手がけることができる。
・素材を仕入れるには安価でいい物が手に入る。

<デメリット>
・市場がいろんな所にバラバラ点在するため、慣れるまで大変。
・中国のように手軽にECサイトで発注ができないため転売には向いていない。
・ここ5年程で(現在2020年)景気減速し、物価が上がっている。
・最近では為替レートが非常に悪いため仕入れ金額を圧迫する。

まとめ

ここまで中国、タイの仕入れについて書いてきましたが、
私自身、タイからの仕入れがほとんどを占めるため、タイでの情報の方がより詳しくなっています。
またバンコク全ての仕入れ地域にも足を運んでいますので、よりタイムリーに情報を知り得ています。

タイも中国も様々な市場がありますが、取り扱い商材によってどこの市場が適切かは変わってくるようです。

電子製品関連であれば、世界最大の電脳市場、中国の深圳、革やアクセサリー関連でしたらタイの市場になってくるでしょう。

ネットに書き込みに“タイでの仕入れはライバルが少なく稼げる”とありますが、そう甘くはありません。
タイでの仕入れる業者も多く、凌ぎあい状態ですし、最近では撤退も目立ちます。
今から20年前くらいは「仕入れれば、何でも売れる!」時代で転売でもPB商品でもいくらでも売れる時代でした。

それは中国でもタイでも同様の事がいえるでしょう。

でも現在では安かろう悪かろうや、転売(セドリ)では食ってはいけない時代になってきたと思います。

どんな商品売りたい、作りたいというしっかりとしたコンセプトを持って
商品の仕入れ、商品づくりに励んでいかなくてはならないでしょう。

ある意味、生き残りを掛けた時代になってきていると感じます。

だからこそ、しっかりとしたビジネス構想がある人にはチャンスが広がっているとも言えるでしょう!
さあ!まずはアジアへ仕入れに出かけましょう。