クロコダイルの革自体は良く知っているど、では具体的に革のどの部分を使っているかは意外と知られていないかと思います。
そこで、ここでは具体的に、このクロコダイル製品がどこの部位を使った製品なのか分かるように解説していきます。
ここでは通称、ホーンバック呼ばれる、最近人気のゴツゴツしてワイルドな背ワニレザーの部位についての解説です。
クロコダイルの背ワニ(ホーンバック)部位は3つに分けられる
この背ワニ自体を「ホーン(角)バック(背)」と呼んでいます。
クロコダイルの背ワニは頭部、胴体部(背中)、尻尾部の3つに分けられます。それぞれ通称でこう呼んでいます。
頭部→クラウン部位 、胴体部(背中)→背面部位 、尻尾部 → テイル部位です。
1、クラウン部位 2、背面部位 3、テイル部位
この3つの部位を見分ければ背ワニを見分けることができます。
それでは具体的にそれぞれの部位を見ていきましょう。
クロコダイル頭(クラウン)部位
クロコダイルの頭部に位置する部位で、専門用語で「頸鱗板(けいりんばん)」また通称“クラウン”または“コブ”などと呼ばれます。
シカや牛に例えるならば、身を守る「ツノ」といったところでしょうか。まさに武器のようですね。
クラウンを英語で「CROWN」と書きますが、意味は“王冠”、“王位”、“帝王”です。その名前のように、まさに王冠のような形をしています。
クロコダイル「クラウン」部位は凸の突起が真ん中に4個の突起があり、両側に2個付いています。
そして、周りには丸いブツブツの突起がたくさん付いています。
非常にワイルドで人気があります。
クロコダイルレザー全体にはいろんなところに突起がありますが、一番大きくて、鋭利な突起はこの「クラウン」なのです。
また、この「クラウン」は人間の顔形が違うように、個々に大きさ、形が違います。そこがまた魅力の一つなのでしょう。
クロコダイル背面部位
背面部分には、「背鱗板(はいりんばん)」と呼ばれるゴツゴツとした隆起があります。
背面部位にも鋭利な突起が並んでいますが、だいたい横に6列~8列、縦に16列~18列並んでいます。
非常にワイルドで厳ついので、それが好きなコアなファンがたくさんいます。
財布やバッグで商品化されていますが、中でもバイカーズウォレットなどで人気がありますね。
ワンポイントとして小物に使ってもインパクトがあってカッコいいでしょう。マッドモンキーも様々な商品を作っています。
この部位も「クラウン」部位同様に今では人気の部位で、高価に取り扱われています。
「背鱗板(はいりんばん)」と呼ばれる、この突起の中身には軟骨が入っているため非常に硬くて丈夫です。
クロコダイル尻尾(テイル)部位
尻尾(テイル)部位、いわゆ「シッポ」です。これを見ると、いつも恐竜を思い出してしまいます。
実はワニは2億年も前の恐竜が生きていた時代から、ほとんど進化をすることなく、今の形で生きています。凄いことです。
私は勝手にワニはほとんど恐竜だと思っています。なぜなら、ワニだけがこの地球上で恐竜よりも進化せずに生き抜いてきたという事は、それだけ恐竜よりも生存本能がすごいという事です。
ぜんぜん話がズレましたが、
話戻って、このテイル部位は、背面部位から続いてきた2つの突起が大きく山となり、一番下のテイル先端でつながっていきます。
テイルの特徴とも言える2列の突起の山が独特で威容を放っていますね。
またこれが好きな方も結構おられます。でも私もその気持ちがよく分かります。
しかも、動物で「シッポ」を製品化できるものはこのワニ、クロコダイルしかいないでしょう。そう考えると貴重な素材ですね。
やっぱりこの「シッポ」はほとんど恐竜です。
一番人気で希少な部位は
この中で一番人気の部位は、「クラウン」部位です。やはり一匹で一個しか取れないというところが人気になってくるんですね。
しかも綺麗な形の「クラウン」を選ぶとなると、さらに選択枠が絞られるので希少になってきます。
人気の順番をつけると1、頭(クラウン)部位→ 2、背面部位→ 3、尻尾(テイル)部位となるでしょう。
まとめ
ここではクロコダイルレザーの背ワニ(ホーンバック)を見分ける3つのポイント(部位)について解説しました。
これだけ知っておけば背ワニはバッチリです。ぜひ、好みの背ワニの部位を見つけてください。
ここからクロコダイル製品を見ていくのが楽しみになってきますよ~!
また肚ワニ編は下記でじっくり見てください。