バイカーズファッションとして定着してきた、「バイカーズウォレット」
今やバイカーズウォレットといえば、日本の財布カルチャーの一つと言っても言い過ぎではないくらい広がりを見せている人気の革財布です。
では「バイカーズウォレット」とはどこから来たのか、由来は?定義はあるのか?
どういったものをバイカーズウォレットというのか?
そういったところを探っていきます。
バイカーズウォレットとは“バイクに良く似合うゴツイ革財布”
バイカーズウォレットというと、ハーレーを乗り回し、ライダースジャケットにジーンズにブーツといった出で立ちを想像します。
“バイクに良く似合うゴツイ革財布”、これが「バイカーズウォレット」なのです。
厳ついバイク乗りのライダーに合う、「ごつくて」「厚みのある革の」「屈強な」「男くさい」を連想するウォレット(財布)が、一般的な「バイカーズウォレット」のイメージになるでしょう。
バイカーズウォレットの定義
完璧な定義というものはありませんが、“このような財布がバイカーズウォレットと呼べる”とは言えそうです。
バイカーズウォレット特有の
・「厚みがある革で作られた」
・「硬さのある丈夫なつくり」
・「ごつい」
・「コンチョボタンなどの着飾りが付いている」
すべて見た目ですが、このあたりに該当すれば、バイカーズウォレットの分類に入るでしょう。
当店でもそのように定義付けしています。
バイカーズウォレットと普通の財布の厚さを比較
当社では基本的に革の厚いレザー(牛革サドルレザー)をベースにした財布(ウォレット)に関してはバイカーズウォレットとしています。
一概には言えませんが(財布により革の厚さ、内側のデザインが違うため)、画像のように一般的な普通の財布(右側)と比べると、バイカーズウォレットの方が厚みがあるのがお分かりいただけると思います。
また、コンチョボタンやウォレットチェーンのホールやウォレットチェーン接続用のアクセサリー(ドロップハンドル)などを付けている点などが特徴でもあります。
バイカーズウォレットの由来
バイカーズウォレットは、バイカーが流行し、そのファッションとして確立されていったようですが、まずバイカーブームが起きた時代を探してみると、その始まりはアメリカでした。
「ハーレーダビッドソン」のバイクを不動の人気にした1970年に放映されたアメリカ映画「イージー・ライダー」というのがあります。
特に60代から70代の年齢の方々は良くご存知でしょう。
どうやらこのアメリカ映画「イージー・ライダー」が世界的にバイカーブーム、バイカーファッションを巻き起こしていく原動力になっていくのです。
バイカーの発祥映画「イージー・ライダー」
出展:『Yahoo!映画 – Yahoo! JAPAN』より
この映画「イージー・ライダー」とは、
ハーレーを改造した “チョッパーバイク”に乗った若者が、麻薬を売りながらアメリカを旅をする映画です。
バイク、流れるロック、金髪のおねえさん、アメリカの荒野、ドラッグ。
私も見ましたが、これといって内容も無く、何をいいたいか分からない、何ともない映画なんですが、でもなんかカッコいいんですね。
おそらく、このアウトローな感覚が当時の若者を熱狂させたんでしょう。
1970年に放映されたことをきっかけに、「イージー・ライダー」の象徴であるハーレーダビッドソンが爆発的に有名になっていったそうです。
バイカーズウォレットは日本独自のバイカーファッション
ハーレーダビッドソンをはじめとした、バイカーブームが日本にも渡り、そして、当時の日本の若者の間でも熱狂者が出てきます。
当時1970年代ですから、そのころ若者が20歳として現在は70歳くらいですね。
今では、もうおじいさん世代になりますね。
そのハーレーダビッドソン、またはバイカーが日本でも流行り、日本独自のバイカーファッションが確立されていったようです。
その一つが「バイカーズウォレット」なのです。
そして、厚手のサドルレザーを使った丈夫で男くさい「バイカーズウォレット」が誕生します。
はじめはサドルレザーだけだったのが、ワニ革、蛇革などを使った高級なものが登場し、ハンドメイド細工のカービングウォレットなども出てきます。
それにいろいろなコンチョやアクセサリーを着飾ったカスタマイズの「バイカーズウォレット」が登場していきます。
また、それに付随したウォレットチェーンが登場して“これぞ!まさしくバイカーズウォレット”と言われるような「バイカーズウォレット」ととして一つの形態を作り上げていきます。
そして今やバイカー、バイカーズファッションは日本のカルチャーとして定着しています。
まとめ
バイカーズウォレットとは何なのか?その由来を探りました。
今では様々なバイカーズウォレットがありますので、チェックしてみてください。
いろいろ調べていくうちに、バイカーズウォレットに古い歴史があるのが分かり、また財布作りにも熱が入りそうです。
歴史を探っていくと、いつまでもアメリカに憧れる日本のカルチャーがうかがえます。
当時は特にファッションにおいてもアメリカを「真似したい、カッコいい」という意識が強かったんでしょう。
私なんか今でもアメリカに憧れている一人です。
追伸:実はアメリカには、日本のような「厚みがある革で作られた」バイカーズウォレットはほとんどないようです。
あるのは薄手の長財布のようです。
これからも、マッドモンキーはバイカーズウォレットを作り続けていきます!
MUDMONKEYでは様々なバイカーズウォレットを揃えています。ぜひ、ご覧ください。