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ヘビ革の本当の魅力をエキゾチックレザー専門店が大解説!

エキゾチックレザーの王道はクロコダイルレザーやパイソンレザーが主に取り上げられますが、中でもヘビ革のパイソンレザーはワイルドでエキゾチック感があります。

スーツなどにも似合う高級感あるクロコダイルレザーは、どちらかというとラグジュアリーレザーとしての意味合いが強いですね。

逆に、パイソンレザーなどのヘビ革はカジュアルな着こなしにもよく似合うし、合わせやすいレザーといえるでしょう。

当社でも様々なヘビ革商品を手がけてきましたが、やっぱりこのワイルドなレザー、ヘビ革は大好きです!

ここでは数多くのヘビ革商品を手がけてきたエキゾチックレザー専門店から見たヘビ革の魅力を思う存分に語っていきます。

商用として扱われるヘビ革の種類

ヘビの生きた固体の種類はなんと全世界に3000種類あります。
大きさも世界最大の10mといわれるアミメニシキヘビやオオアナコンダから、10cm程のメクラヘビ類まで、様々な種類があります。

また世界最大の毒蛇は、全長5m以上になるキングコブラとされています。

ワニやトカゲに比べて圧倒的に多い種類ですが、その中で商用目的で革として扱われる数はごくわずかになります。おそらく10種類もないでしょう。

蛇革の代表格であるダイヤモンドパイソン、同じ東南アジアに生息するモラレスパイソン、そしてよく映画でも登場する世界最大種アナコンダ、毒牙で有名なコブラなどがあります。

また、珍しいものでウエスタンブーツで有名なガラガラヘビの革などもあります。

このあたりが商用革としてよく見かける蛇革になります。

それではヘビ革の詳しい特徴を見ていきましょう。

ダイヤモンドパイソン(アミメニシキヘビ)

誰もが知る蛇革といえば、このダイヤモンドパイソン。
その個性的な美しさから非常に人気があります。
名前の由来になっているのは、全身にダイヤ型の連続的な斑紋・模様があるところから、
ダイヤモンドパイソンと呼ばれています。

皮質の丈夫さや、大きさの点では利用度も高く、他の皮革には見られない美しさと、ワイルド感があります。

東南アジアに広く生息し、この種の最大のものは、体長10メートルもあります。

モラレスパイソン(インドニシキヘビ・ビルマニシキヘビ)

モラレスパイソンは、全身に不規則な図形模様があり、その図形を黒くフチ取られたようになっています。
個性的な斑紋模様が特徴的で人気の革です。

大きさや長さはダイヤモンドパイソンほどではありませんが、体長は6mくらいには達すると言われていますが、4mを超えるものは少ないようです。

アナコンダ(オオアナコンダ)

アナコンダは南アメリカ北部に分布する全長4~6mの世界最大の大蛇。
ダイヤモンドパイソンとともに世界最大のヘビとして知られています。

学術的に確認された最大値は9mにも達する大蛇で体重も重く、5m以上の個体で100kgを超えることも珍しくありません。

アナコンダの映画がありますが、まさにあのお化け蛇です。太くて黒い蛇で、丸い輪の模様が入っています。

ダイヤモンドパイソンと比べるとウロコの美しさは見劣りするため、あまり製品化されていないようです。

コブラ(タイコブラ)

フードコブラ23種類の中の1つで、神経毒を持つ毒蛇です。

全体のベージュカラーに黒い模様が所々に入っています、また頭の部位には特徴である
黒い輪の模様が付いています。

固体によってウロコ模様が様々ですが、非常にエキゾチックな革をしており、コアなファンが多いです。頭を使った財布やバッグなどがよく人気があります。

ちなみに世界最大の毒蛇キングコブラはそれ1種類だけで1属を形成する特別なコブラですが、グレー系の色合いでウロコ模様ははっきりしておらず、タイコブラの方がよりウロコが鮮明で綺麗だと言えます。

また、歴史的には古代エジプトのファラオはこのコブラ(アスプコブラ)の王冠を紋章として用いたんですね。

クレオパトラの王冠は“立ち上がったコブラ”をイメージしているらしいです。

ガラガラヘビ

マムシ化の毒をもつヘビですが、大きさは2メートルくらいの小さめの蛇で北アメリカに生息します。

がらがらと音を立てるところから、ガラガラヘビと呼ばれるようになったそうです。

革表面がザラザラしていて、非常にワイルドです。色合いは薄いグリーン模様に濃いグリーンが波打ったようなウロコをしていて、ビンテージな雰囲気をかもし出しています。

私達も扱ってみたい蛇革の1つです。

ヘビ革の加工方法

ヘビ革の加工の種類は、グレージング加工(シャイニング加工)とマット加工の2種類があります。

シャイニング加工(グレージング加工)とは、シャイニングの名前のように革表面を磨くことで艶を与えています。

また、マット加工は革表面に磨きをかけていないそのままの状態でウロコのリアル感があります。

いずれも人気がありますが、シャイニング加工の方がキズが付きにくい加工方法で多くで採用されています。

渋さやレア感があるのは、マット加工でしょう。使い込むと、いずれもいい感じに変化していきます。

ヘビ革の背面と腹面の特徴

ヘビ革にもワニ革同様に背面と腹面がありますが、それぞれにウロコの特徴があります。

バックカット

背中から縦に裁断しているためにこのように呼ばれますが、いわゆる背割りです。そのため腹側を見せる革になります。

ベリーカット

腹側から縦に裁断しているためにこのように呼ばれますが、いわゆる腹割りです。

そのため背側を見せる革になります。パイソンなどの波打つウロコ模様が有名です。

製品化する物によっては使い分けすることで、全く見た目が変わってきますし、バリエーションも増えます。

それだけではなく、ヘビ革には頭部、中部、尾部でもウロコの模様がぜんぜん違ってきますので、購入するときはその辺りも気をつけたいところです。

ヘビ革のカラーバリエーション

ヘビ革のカラーは様々というか、全ての色があると言っていいでしょう。

蛇革そのままのナチュラル、シックなブラック、グレー。鮮やかなレッド、イエロー、ピンク。セクシーなパープルやブルーなどのカラーがあります。

中でも人気が高いのは、ナチュラル、ブラック、グレー、レッドー、パープルといったところでしょう。

ヘビ革の強度はどうなの?

「ヘビ革は薄くて丈夫そうではないんですけど、実際どうでしょうか?」

などと質問を受けることがありますが、実際にヘビ革は丈夫な革です。

伸縮性や張りがあるため、ちょっとやそっとでは破けません。

ヘビが生きているときに、大きな獲物を丸呑みする映像を見たことがあるかと思いますが、外側の皮膚(ウロコ)はとても伸縮性がありながら、とても丈夫なんです。

また、実際に財布やバッグで商品化する時には、内張りに牛革などを張り合わせるため
さらに強度は増してきます。

ヘビ革の皮は、はげそうだけど大丈夫?

ヘビ革の製品は購入したての時、よく皮の端が浮いている場合があります。

これを見て「この蛇革はげそうですけど、だいじょうぶですか?」と、よく心配の声が聞かれます。

<答えは>:心配いりません、使っていくうちに馴染んでいきましてピッタリくっ付いていきます。

もともと、蛇革のウロコは、そのウロコが生えている基部がしっかりくっ付いているため非常に丈夫なんです。

したがって、周りの部分が浮き出ていてピラピラになっていたりしますが、それ自体が本物の革の証でもあるんですね。

型押しやフェイクレザーではこのような形状をしていないため皮本来のアジは出てきません。

世界のニュースや驚きの写真を見せてくれる世界的に有名なアメリカのナショナルジオグラフィックにこんな記事が掲載されています。

「ヘビのウロコに「剥がれない潤滑油」、初の発見するすると滑らかに動ける驚きの秘密が判明。」

「体をくねらせて滑らかに這う、ヘビの驚くべき秘密が明らかになった。
ウロコの表面が極めて薄い潤滑油でコーティングされていたのだ。」

「何百万年におよぶ進化の結果、ヘビの体のいちばん外側のウロコがこれほど優れたものになっていたとは!」

このような研究論文が2015年の最近になって発表されたんですね。

いかにヘビのウロコが進化の中で強靭になっていったか、手足のないヘビが体全体を使って、空中へ飛ぶ姿はまさに圧巻でした。

NATIONAL GEOGRAPHICより
2015.12.14

蛇革のエイジング(経年変化)はどんな感じ?

蛇革は使い込むうちに一つ一つのウロコがピッタリとフラットになって馴染んでいきます。そして艶やかになっていきます。

時々、専用クリームなどでメンテナンスをしてあげると、さらにいい風合いになっていきます。

私も10年以上使っているパイソンレザーのバッグがありますが、ビンテージの風合いが出て、いい感じになっています。

>>ヘビ革のメンテナンス方法はこちらから

蛇革でお金がたまる

よく蛇革は縁起物として、昔から幸運を呼ぶと言われてきました。

人はよく願かけを楽しむものですが、ヘビの財布などは特によく願かけで楽しまれる方も
多いです。

実際に貴重で高価な財布などを持つとモチベーションも上がることでしょう。
その辺のところが関係しているのかもしれませんね。

まんざら、迷信でもないかもしれませんね。

ヘビ革で人気者はどれ?

ヘビ革で圧倒的に人気なのはダイヤモンドパイソン(ニシキヘビ)でしょう。

このパイソンの革は様々なカラーバリエーションもあり、背面と腹面で表情がぜんぜん違うために、一番多く商品化される革なのです。

蛇革も加工の仕方や染色により、革のグレードがあります。

浮き出たウロコが外れないと、先ほど書きましたが、B級の革になるとウロコが外れたりもします。

また、革自体が薄っぺらかったりもしますので知っておいてください。

まとめ

今回はヘビ革の魅力を特集しました。
あなたもエキゾチックでワイルドの王様、ヘビ革の魅力を存分に感じてください。

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